あんたろま
安足間
北海道の最高峰である大雪山はいくつもの山の集まりの総称です。標高は二千メートル前後ですが、北に位置するためその気象条件は厳しく、本州の三千メートル級の高山環境となっています。古くアイヌの人たちから神々のすむ山として大切にされてきました。その大雪山の入口に安足間はあります。
かつて北海道大雪山系で最良のミズナラの集積地として栄えた安足間(現在の愛別町愛山)。
昭和30年代「ANTAROMA」の刻印の入ったミズナラが遠くヨーロッパまで輸出され、その美しい色と木目が外国の人をも魅了し重宝された、という逸話があります。
その後、林業の衰退による過疎化の中で、この地に取り壊されることなく残っていた中学校の校舎を借り受け、モク工房はあります。
ほんものの材料の持つ価値が、今あらためて求められています。都会に暮らす人々と大自然との架け橋を、木という素材をとおしてささやかにご提供できればと願っています。
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